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今更感のあるSONY PHA-2レビュー

どうも。

 

久々の更新です。またAliExpressでイヤホンを2つほど買ってしまったのですが、届くまでのネタ切れ感がすごいので、今更感のあるレビューを。。

 

今回は筆者の愛機、SONY PHA-2のレビューです。

 

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PHA-2 とは

www.sony.jp

SONYが2013年発売した当時のポータブルアンプのフラッグシップモデルです。SONY製ポータブルアンプ初号機のPHA-1はiOSバイスiPodのみデジタル入力が可能であり賛否両論ありましたが、2号機であるPHA-2ではiOSバイスiPodのみならず、ハイレゾ対応ウォークマン(ZX1・ZX2・ZX100・A10/20)からのデジタル入力にも対応しています。

 

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筆者自身も普段はiPod touch or iPhone5s→PHA-2での運用です。PHA-2では最も一般的な運用方法ではないでしょうか。また、2013年発売のPHA-2はiPhone5/5s/seやiPod touch5th/6thなどの4インチiOSバイスにぴったりのサイズです。

 

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また、192kHz/24bitまでのPCMハイレゾ音源や2.8/5.6MHzのDSD音源にも対応しています。ただ、最新のOPPO HA-2なんかではさらに384kHz/32bitのPCM音源や11.2MHzのDSD音源にも対応しているので、少々古さを感じてしまう事も事実です。

 

また、注意しなければならない事が一つ。

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このμ'sの音源。e-onkyoで購入した96kHz/24bitのハイレゾ音源なのですが、PHA-2への出力は48kHzで行われています。(右上の青文字を見ていただければわかるかと。)つまり、PHA-2からiOSバイス直接接続した場合、192kHzや96kHzの音源は48kHzにダウンサンプリングされて出力されるのです。”直接”を強調したのは、iOSバイスとPHA-2の間にApple純正のカメラコネクションキットorUSBカメラアダプターを噛ませれば、ハイレゾ音源をダウンサンプリングせずに出力できるという裏技が存在するとされているからです。(本ブログでは検証していないため、推奨しません)

 

外観

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正面から。ゴールドのリングとバンパーが、かなりの存在感です。左からイヤホン出力端子・アナログ入力/ラインアウト端子です。

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電源ON時には緑のランプが点灯。また、充電残量に応じて、電源をONにした際に3回・2回・1回・最後には点滅、という機能も備えています。ただ、このランプ、正直外では見づらいです。

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圧倒的な存在感を放つバンパーですが、散々言われている通り、非常に塗装が弱いです。筆者のPHA-2も中古購入時から塗装が所々禿げてしまっていたうえ、現在ではこの通り…

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サイド。かなりの厚みです。

f:id:nullgadget:20160403194754j:plainこのスイッチ、ゲイン調整のスイッチなのですが、すでに印字が剥がれてしまっています。(左がHi、右がLowです)

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こちらは出力先変更スイッチ。すでに印字が消えかかっています。左が通常のイヤホンへの出力。右がLine Outです。

 

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バックから。上部・下部のシルバー塗装も、前面のバンパーと同様に弱いです。

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左側からWalkman用入力・iデバイス入力・PC入力/充電用端子 です。

 

肝心の音は?

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 数年前のソニーのフラッグシップポタアンであったわけですし、やはりスマートフォン直挿しとは音楽全体の厚みがまるで異なっています。スマートフォンと同じような音量で聴いていても、ドライブ力が圧倒的に違うので非常に余裕のある鳴り方をしてくれます。

 

筆者はアイドルマスターラブライブ系のアニソンを中心に聞いているのですが、低域は膨らみすぎることなくパワーアップし、中高域の分離感や解像度もかなり向上します。ある意味ソニーらしいドンシャリサウンドではあるのですが、全体的にパワフルで聞いていて楽しい音楽性のある音です。ただ、パワフルとはいえ低域も芯のある締まった音を鳴らしてくれますし、全体的にクールな音ですね。

 

ただ、難点も。

音には不満のないPHA-2ですが、どうにもならない問題点があるのも事実。

ポータブルにはキツいサイズ感

PHA-2は幅×高さ×奥行が68×29×140mm、重量がなんと270gもあります。ちなみに現状ソニーの最新ポタアンであるPHA-1Aはサイズが62x18.5x109 mm、重量に至っては145gと半分近い数字に。また筆者が個人的に欲しい激薄ハイスペックポタアンであるOPPOのHA-2はサイズが68x157x12 mm、重量は175gです。

 

オッポ DAC内蔵ポータブルヘッドホンアンプOPPO HA-2SE B

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PCから給電しながらの音楽再生不可

これが地味に痛いポイント。個人的に以前使用していたD12Hjは給電しながらの再生が可能だったので、筆者はよく充電忘れで音が出ない… なんてことがよくあります。

 

まとめ

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運用面にどうしようもない問題を抱えるPHA-2。約2年半前に発売された機種であり、現行の最新機種と比べると絶対的なスペックや使い勝手、新品価格のコストパフォーマンスの面では劣ると言わざるを得ません。ただ、音の面では今でも現役。派手な音ではありませんが、全体的にレベルの高い音です。

 

新品での購入は正直あまりオススメできませんが、中古価格も3万円ほどに落ち着いてきているのでポータブル用としてではなくPCに繋ぐDACとして中古で買ってみたりするのも面白いかもしれません(給電しながら再生できませんが…)。 

 

今回はこの辺で。