そうだ、ジャンク品を修理してみよう。HPC-UE/1.3のジャンク品を買ってみた
皆さんはジャンク品にどんなイメージをお持ちですか?
私の中でのジャンク品といえばこれ。
そう、3000円で購入して修理に成功してしまったAK10です。
AK10修理時の記事はこちらから。
その後もしばらく愛用していましたが、格安で入手して自分で修理し実際に使ってみるとなんとも言えない満足感が味わえてしまうのですよね。
その後、「今度はイヤホンの修理をするぞ」と主にイヤホンのジャンク品漁りを続けていた私ですが、やはりそのようなジャンク品の症状にはケーブルの断線が多いなと感じていました。Ultimate EarsのTriple.Fi10やWestoneのUMPro30といった機種*1では、「ドライバー不良による音圧低下」といった症状が見られるジャンク品も見られたのですが、初めての修理には少々敷居が高そうだったので今回はパス。*2
プラグ部分の断線や不具合くらいであれば頑張ればなんとか修理できそうだなと感じたので今回は似た症状のコイツを修理してみることにしました。
オヤイデ電気 HPC-UE/1.3
新品当時6000円程度で販売されていたオヤイデ電気のこのケーブル。商品名からもわかる通り、Ultimate EarsのTriple.Fi10やSuper.fi3Studioに採用されていた2ピンコネクタに対応したケーブルですね。現在は入手できないPCOCC-Aという導体を使用しているそうでもちろん生産終了品です。
さて、このケーブルの症状は…
「プラグにキズあり・接触不良あり」とのこと。それにしても990円は安い。
実際に3.5mmプラグ部分を眺めても一目で分かるほど酷い状態だったので「プラグを交換すればどうにかなりそうだな」と購入を決断しました。
今回は千石電商 日本橋店で購入したこのプラグに交換してみようと思います。オタク大好きカーボンが使用されていて550円であれば安い。
さて、ケーブルを入手したのはいいものの肝心のUE2ピンコネクターを採用したイヤホンが手元にありません。過去、Triple.Fi10やSuper.fi3Studioを所有していましたが、かなり前に手放してしまっていますし、買い直すにもいいお値段。とはいえ、イヤホンがなければケーブルの動作確認もできませんしどうにかして入手しなくてはならなくなったのです。
『格安でUEコネクター採用のイヤホン』 もはやこれしか思い浮かびません。
Auglamour R8を購入。
もはや言わずと知れたハイコスパイヤホン、Auglamour R8。改めて購入してみるとその付属品の充実さや筐体の仕上げ等には感心させられるものがあります。過去、友人が所有する個体を借りてレビューしているため音について細かい記述はしませんが、高域の抜けの悪さや装着感のシビアさ等に不満を感じるものの総合力の高いイヤホンだなと改めて感じます。
過去のAuglamour R8に関するレビューはこちらから
そんなAuglamour R8
付属しているユーザーガイドにも
"We use the international UE contact pin design"との記載がある通り、
Ultimate EarsのTriple.Fi10等と同じ規格の2ピン端子が採用されています。
純正ケーブル(黒)とHPC-UE(白)のコネクタ部、確かに同じ端子ですね。
Auglamour R8にHPC-UEを装着してみる
実際に装着してみました、確かに違和感なく装着できています。イヤホン側の個体差の関係かL側が少々抜けやすくなってしまっているのですがまぁ良しとしましょう。
さて、このケーブルの症状は「接触不良」です。つまり、全く聴こえないわけではないのですよね。実際に装着して症状を確認してみましたが、少しばかりイヤホンジャック部の扱いに注意すれば普通に聴けてしまいます。
そんな状態での試聴ですが、実際に聴いてみると純正ケーブルと比較して高域の抜けの悪さが少しばかり改善していたり低域も若干フォーカスが合ったような印象を受けました。
私自身、リケーブルにはそこまで大きな効果を期待していないので、国内定価4500円のイヤホンがケーブルの交換のみでここまで音が改善する事に対して率直に感心しました。
まとめ
990円で入手したこのHPC-UE、修理前の時点で思っていた以上の効果を見せてくれて個人的には驚いています。格安で入手したので取り回しの悪さやケーブル自体の太さには目をつぶりますね 笑
プラグ交換に成功したらまたこのケーブルについて少しばかり書こうと思っています。