MINICHAMPS 1/43 ポルシェ 911 カレラ4S カブリオレ (Type997)
MINICHAMPSの911、これが2台目の紹介です。先日の素カレラとは異なり、全部盛りカレラとも言える仕様のクルマです。
MINICHAMPS 1/43 Porsche 911 Carrera 4S Cabriolet (Type997)
今回紹介する一台、”カレラ4S カブリオレ”の仕様を簡単に紹介するならば、カレラの四輪駆動モデルでありターボ系と同様のリア側が44mmワイド化された専用ボディが採用されたカレラ4、その中でも通常のカレラ/カレラ4が搭載する3.6Lに対し3.8Lとより大排気量のエンジンを搭載した仕様がカレラS/4Sであり、さらに見ての通り、この一台はルーフがソフトトップ化されて開閉可能なカブリオレモデルでもあります。
つまり”カレラ+四輪駆動とワイドボディ+大排気量エンジン+カブリオレ仕様”という新車当時ではタルガやGT3系、ターボ系を除くと最上級仕様と言っても過言ではないのがこの一台です。いわばスタンダードなラーメンにトッピングを全部乗せたような仕様でしょうか、こうして文字で見てもすごい情報量。
その上ボディカラーとのコントラストが印象的なゴールドのホイールとサイドデカールが非常にキマったかなり特徴的な仕様です。この仕様で新車オーダーをかけられる人は先立つモノとセンスを溢れんばかり持ち合わせたような人なんでしょうね。
フロントマスク。黒ボディだとボンネットのポルシェクレストが映えますね。
サイドから。やはり目を引くのが凄まじい存在感を誇る"Carrera 4S"のボディデカール。
このサイドデカールは純正で設定されていたステッカータイプのもので、好みに合わない場合には剥がすことも可能だそう。憧れますがいざオーナーになるにはかなり勇気が必要かもしれません。
ホイールはS用の19インチ。ブレーキキャリパーがイエローということはもしかするとPCCBが装着されているのかもしれません。PCCBのオプション価格は約150万円、一体この個体はどんな新車価格なのでしょうか…。
リアから。カブリオレモデルらしく幌が収納されているスペースの膨らみが特徴的ですね。Carrera 4Sのエンブレムがとってもかっこいい。
通常のカレラとカレラS系の外観上での見分けやすい違いがテールパイプ。カレラでは台形のようなテールエンドで左右2本出しであるに対し、カレラS系ではデュアルツインマフラーで左右4本出しとなっています。ただ、中古車サイトをを眺めていると通常のカレラでもテールエンドを4本出しに変更した個体もよく見受けられるので、街中で見かける997に関しては一概にそうとも言えないかもしれません。
オープンモデルだけあってインパネが細かく再現されていることもよくわかります。カーナビの画面まで再現されていて少しびっくり。
ポルシェのオープンモデルということで思い出されるのがボクスターの存在。言うまでもなくボクスターは911シリーズの弟分ですが、この世代の987型ボクスター/ケイマンと997型911はフロントサスやドア、内装パーツを共有してコスト削減に一役買っているそう。
そんなボクスターと911カブリオレのパッケージ面での最大の違いはやはりリアシートの有無でしょう。2シーターと完全に割り切った仕様になっているボクスターに対して、911カブリオレは小さいながらも後部座席が備えられています。RRレイアウトだからこそ成せる技なのでしょう。勝手なイメージですがボクスターに比べ911カレラ系はよりGTカー的な乗り方が似合うのかなぁと思っています。
まとめ
さて、ゴージャスな全部盛りカレラをご紹介してきました。ミニカーとしても先日の997カレラの記事でも書いたように全体的なフォルムから細かいディテールにはほとんど不満を感じません、流石MINICHAMPS。ただし、リアホイールがかなり内側に入り込んだ電車状態になってしまっているのが少し気になりました。
サイドデカールにゴールドのホイールにとかなり好みの分かれそうな仕様でもありますが、オリジナリティに溢れたミニカーとしても所有していて満足感の感じられる一台ですね。