KZ ZS5にSpinFitを装着してみた
先日のレビューの後もサブ機として活躍してくれているKZ ZS5。その絶妙なチープさが使い込むにはぴったりで私としては珍しく売却することなく毎日ガンガン使い込んでいるのですが、KZ純正のイヤーピースの宿命か、最近気づかないうちにイヤーピースが外れていることが多々。コレではまずいと思い、以前UM Pro30を使っていた時代にもお世話になったイヤーピース、SpinFitをZS5用に調達してきました。
SpinFit (SPFT LE-01M)
製品紹介 Spinfit | 茶楽音人-さらうんど- 確かな音作りで届ける「音の薫り」
今回購入したのは標準軸(4.5mm-5,5mm)版のMサイズが1ペア入ったもの。大抵のイヤホンにはこの標準軸版が適合するものと思われますが、WestoneやSHUREといった一部のメーカーのイヤホンはステムが細く、実際にSpinFitでも細軸版が用意されているので注意が必要です。
SHURE用 シリコンイヤーチップ SpinFit 黒色/赤軸 Mサイズ 4個入り
- 出版社/メーカー: 茶楽音人
- 発売日: 2016/02/19
- メディア: エレクトロニクス
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以前、私がUM Pro30に装着していたのも細軸版でした。
「開口部が鼓膜方向を向くことで、指向性の強い高音域を改善します。」という記述がありますが、後述する通りまさにその通りの変化を見せてくれているなと感じます。
ZS5付属のイヤーピース(Mサイズ)と並べてみました。SpinFitは開口部の耳へと入っていく管の部分にくびれが存在することがお分かりかと思います。
ひっくり返してみるとステム部分の素材の太さもかなり異なります、実際にイヤホンに装着してみてもSpinFitの方がしっかり感を感じます。
実際にKZ ZS5に装着してみると白いケーブルとも相まってなかなか好印象です。
聴いてみた
※環境は毎度のごとくONKYO DP-X1直挿し、今回使用したZS5はAmazon等で販売されているアップグレードケーブルを装着したものとなります。※
Wooeasy KZX4129 KZ ZST アップグレードケーブル 2pinリケーブル 0.75 4芯イヤホンケーブル (for ZST)
- 出版社/メーカー: KZX4128
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以前UM Pro30にSpinFitを装着した際にも感じたことですが、やはり最も変化が感じ取れるのは高域だと思います。高域のキラキラ感が増し鮮やかな音になった印象です。
一方の低域は量感が少し減り、より音が締まった印象を受けました。個人的には低域のレスポンス感が改善したのは好ましいのですが、ズンズン響いてくる低音がお好みの方にとっては寂しく感じてしまうかと思われます。
余談
イヤーピースの互換性については諸説あるIE 800。何気なく今回購入したSpinFitを装着してみたところ、特段苦労することなくあっさりと装着できてしまいました。というわけでIE 800のイヤーピース遊びもこれから機会を見て楽しむかもしれません…笑
まとめ
ある意味ZS5の延命措置的な形で深く考えずに購入した今回のSpinFit。音の面でも個人的な好みに近づき、さらに見た目の面でも「いいな」と思える変化をZS5に与えてくれました。これでさらにZS5を使い倒せそうです。
KZ ZS5 高音質 2ダイナミック&2バランスド・アーマチュア4ドライバユニットを搭載 2pin 0.75mm カナル型イヤホン (ブル?マイクつき)Wooeasy
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(2017年 10月新車)トミカプレミアム NO.24 SUBARU WRX STI NBR CHALLENGE
今月もトミカウィークがやってきました、今月は私得なこのクルマを紹介していきます。
トミカプレミアム NO.24 SUBARU WRX STI NBR CHALLENGE
NBR24ことニュルブルクリンク24時間耐久レース、グリーンヘルと呼ばれる世界一過酷とも言われるドイツのサーキット、ニュルブルクリンクで毎年5・6月頃に行われる24時間耐久レースです。そんなレースにSUBARU/STIが2008年からワークス体制で出場しているのはクルマ好きの間では広く知られた事ではありますが、今回トミカプレミアムとして2017年のニュル24時間レース SP3Tクラス出走マシンであるWRX STI NBR CHALLENGEが登場しました。
このWRX STI NBR CHALLENGEは左ハンドル仕様の市販されているWRX STIをベースとしたマシンではありますが、シャシー面ではホイールベースが50mm、リアトレッドが30mm伸ばされていたり、ボディもダウンフォース獲得の為に市販車とは大幅に形状が異なるリアウイングやフロント・リアフェンダーが採用されていたりと実際の市販車からかなり大幅にモディファイを受けた車両となっていますね。
「2017 ニュルブルクリンク24時間耐久レース」 ダイジェストムービー/SUBARU WRX STI
そんな2017年のニュル24時間レースではクラス3連覇を目指して戦っていたこの90号車、他マシンとの接触で大幅なダメージを負いながらもクラス3位を走行していたレース残り3時間というタイミングで突然エンジンルームから出火、そのままリタイアという結果でした。これまでリタイアなく2008年から2016年まで戦っていたSUBARU/STIのマシン、私自身も炎を上げる青いWRXの姿を見て衝撃を受けたのは記憶に新しいです。
2018年、再びニュル24時間レース SP3TクラスにWRXが出走し活躍する姿をファンとしては期待せずにはいられません。
さて、トミカの話へと戻りましょう…
フロントマスク。市販車とは大きく異なる大型のリップスポイラーや大きくダクトが開けられたボンネット、いかにもレーシングカーといった雰囲気を醸し出すフロントフェンダーといったカタチ的な部分はもちろん、グリルの赤ラインやSTIエンブレムといった細かい部分も再現されていますね。もちろん実車に比べれば細かいデカール類は省略されていますが雰囲気は十分に出ていると思います。
個人的にはこのリップスポイラーの再現感がとてもお気に入り。
シャシー側から見るとフロント・リアはカーボン地がうまく再現されています、すごい。
サイドから。巨大なリアウイングが目を惹きますが、細かい点ではフロントドアの小窓がレーシングカーらしい雰囲気を感じさせてくれます。ここでも細かいデカール類はかなりバッサリと省略されています。
リアから。ディフューザー・フェンダーの形状がなんともレーシングカーといった感じです。
リアウインドウのドイツポストのハチマキが個人的にはお気に入り。
ちなみにこの大型のウイングを備えたトランクリッド部分は脱着可能です、開封時には取り外した状態でした。それにしてもリアウイングが巨大…
うまくお伝えできませんが左ハンドル仕様・ドライバーズシートのみ、と車内の様子もうまく再現されています。
このNO.24と同日発売のNO.5 ランボルギーニ イオタ SVRからトミカプレミアムのパッケージの意匠が変更されていました。他のモデルでも徐々にこちらの形式に置き換えられていくのでしょうか。
リアからの姿をこうして見られるようになったのはいいですね。
色々なクルマたちと
まずは市販モデルのVABと。厳密に言うとこの2017年モデルのNBRマシンは9月頃にデビューした後期型(D型)のWRXがベースとなっているため少しお顔は異なっています。
D型WRXのミニカーといえばこちらも…
さて、実は過去にもニュル24時間マシンを模したトミカは登場していました。
【イオン限定】特注トミカ AEON チューニングカーシリーズ第16弾 スバル インプレッサ WRX STI(24時間レース仕様)
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2014年9月にイオンチューニングカーシリーズの第16弾として登場していたSUBARU/STIのニュル参戦マシンのカラーリングを模したモデル 、このシルバーボディのGRBはニュル24時間参戦2年目の2009年のマシンです。当時のリザルトはSP3Tクラス5位だったそうな。トミカだけでなく実車でもより市販車然としたマシンで、こうして並べてみるとカラーリングもかなり印象が違いますね。因みにこのマシンで得られたノウハウは後のSTIコンプリートカーであるR205に生かされているようです。
まとめ
レースでは無残な姿となってしまった2017年のマシンでしたが、こうしてトミカとして登場する事で他のマシンたちとはまた違った格好で歴史に名を刻んだかもしれません。トミカとしても本物のレーシングカーの雰囲気をとても濃く感じられる一台です、ファンでなくとも手に取ると満足感のある一台だと思います。
トミカ トミカプレミアム 24 SUBARU WRX STI NBR CHALLENGE
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- 発売日: 2017/10/21
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ついにIE 800 Sがアンベール、IE 800ユーザーとしての独り言
ついにこの時がやってきました。
IE 800 Sがついに国内公開
私の愛機でもあり、長らくゼンハイザーのイヤホンラインナップではフラッグシップの座を譲ってこなかったIE 800。もうすぐ登場から5年になろうかというこのタイミングでついに後継モデルにあたるIE 800 Sが国内で正式に発表されました。
(リンク先は本国サイト)
完全な新作というわけではなく、あくまでも既存のIE 800のブラッシュアップモデルという印象が強い本モデル。実際に、XWB(エクストラワイドバンド)ドライバーと呼ばれるIE 800向けに開発された7mm径ドライバーは改良版が採用され、イヤホンの筐体もセラミック製なのはそのままにフィニッシュが光沢処理からマットブラック処理へと変更されていたりと着実な変化が感じ取れる一方で、MMCX等の汎用コネクターによるリケーブルは不可能であったり筐体そのもののサイズ感にも大きな変化は見られないなど、IE 800の血をかなり色濃く残したモデルだと言えると思います。
既存のIE 800ユーザーとして特に気になる点…
同梱ケーブルで2.5mm/4.4mmバランス接続が可能に
今回のIE 800 Sの発表でも大きな話題になっていたのが同梱ケーブルについての変更点。既存のIE 800では分岐下のケーブルは3.5mm 3極のケーブルのみ同梱されてましたが、今回発表されたIE 800 Sでは3.5mm 3極のケーブルに加え、2.5mm 4極と4.4mm 5極のバランス接続対応ケーブルが同梱されています。4.4mm 5極ケーブルまで同梱してきたのは少々意外でした、音だけでなく強度的なメリットも大きい規格なのでどんどん広がってほしいですね。
さて、これまでのIE 800では分岐部のプラグが2.5mm 3極だったため叶わなかったこのような形でのバランス接続への対応。これまでIE 800でバランス接続を楽しむには、ケーブルを切断してMMCX端子を取り付けたり他のケーブルと結線してしまうなどかなり大掛かりな処置が必要でした。
個人的には一生付き合う覚悟ができていたのでIE 800をMMCX化したわけですが、普通に楽しむ程度であればリスクも大きいこのような処置はやはり踏み出しにくいところ。その上、確かに2.5mm 4極や4.4mm 5極のプラグを採用したケーブルであっても変換ケーブルなどを使用すれば3.5mm 3極プラグにも変換できますが、どうしてもプラグの変換部分が運用上鬱陶しくなってしまいます。その点、今回のIE 800 Sであれば気軽にバランス/アンバランスを行き来できるのは嬉しいポイントですね。ここまでしてしまった私が言うのもなんですが、やはり羨ましいです。
G&V φ2.5mm四極(メス )→ φ3.5mm三極(オス)オーディオ変換ケーブル 接続アダプター GV-2BA-3N
- 出版社/メーカー: G&V
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もちろんバランス接続で聴くIE 800が奏でる音には素晴らしい魅力がありますが、DP-X1とのバランス接続でIE 800を使用している私自身も試聴機の3.5mm アンバランス接続で聴くIE 800の音も2.5mmバランス接続とは違った音のまとまり感に別の魅力があるようにも感じるのは事実ですし、IE 800というイヤホン自体スマートフォンでもしっかりと”IE 800の音”で鳴ってくれるのでわざわざ普段からDAPを持ち歩かなくとも気軽に使用できれば活用するシチュエーションが増えるのも嬉しい点。やはり、気軽に両者を行き来できるのは本当に羨ましいです。
付属イヤーピースにコンプライが登場
これまでのIE 800ではシリコン製のS/M/Lサイズと楕円型のイヤーピースが2ペア付属していましたが、IE 800 Sにはシリコン製のS/M/Lサイズのイヤーピースに加えS/M/Lサイズのコンプライが付属。
コンプライの付属は評価の芳しくないIE 800の装着感の改善のためという意図であろうということはこちらの記事を読んでいてなんとなく伝わってきます。
Comply(コンプライ) Tx-500 イヤーピース 3ペア Mサイズ ブラック HC19-50101-01
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音のチュー二ングの変化はどれほど…?
IE 800の音に魅了された身としてはやはりここが何よりも気になる点です。
このイヤホンの音はオカルト的な表現に聞こえると思いますが、真っ白な空間に鮮やかな音が一点の曇りもなく描かれるといったイメージだと個人的には思っています。つまり、空間表現が非常に巧みで鮮やかな音。
私がIE 800の音に対して抱いているイメージはこんな感じ、なんとも胡散臭いです。
IE 800 Sは日本人の好むクリアな中音域を重視して設計!
— FUJIYAAVIC フジヤエービック (@FUJIYAAVIC) 2017年10月12日
#ゼンハイザー pic.twitter.com/Q9ROevNcyn
今回のIE 800 Sの発表に際して、音のチューニングに関しては「日本人好みのサウンドを意識した中低域のチューニング」というニュアンスのワードが目立っています。
そして気になったのがこのレビュー。
「IE 800」に比べると、“おお、艶っぽいな”と感じる音域が、高い方からわずかに真ん中の方へ移動した手応えがあった。
抽象的かもしれない表現ですが、IE 800ユーザーとしては”おおっ”と感じてしまう一節です。
というのも、IE 800というイヤホン自体ボーカル域の表現力はとても高いのですが、「じっくり濃厚にボーカルを聴かせるタイプ」の音かと言われればそういうわけでもなく、ダイナミックドライバー単発構成とのイヤホンとは思えないほどの各楽器の分離感がよりボーカルの美しさを引き立ててくれるといった感じの鳴り方で、「ボーカルが他の楽器に埋もれずに際立ってくる」と感じる鳴り方をするイヤホンだと感じています。
もちろん今のIE 800の音に不満があるかと言われればそういうわけではないのですが、あのIE 800特有の”無音”を描き出す特有の空間表現を保ったまま、よりボーカル域の表現が生々しくなった、そんな音だったら…
聴く前から妄想は膨らむばかりです。
まとめ
という訳で非常に試聴するのが楽しみなIE 800 S。価格はIE 800から上がり約12万円程度とのこと、はっきり言ってどれだけ好きな音であっても私が購入する事は不可能な価格です。
ただ、よく他のレビューサイトなどのIE 800のページを見ていると感じるのが、このイヤホンは心底惚れ込んでいるユーザーが多いなという事。そして、「唯一無二の存在」と言い切ってしまっているユーザーも一定数居るという事。まぁ私もそんな一人ではあるのですがね…
そんなIE 800の後継モデルにあたるIE 800 S、”唯一無二の後継者”となれるのか、ぜひこの耳で体感したいと思います。
ゼンハイザー カナル型イヤホン IE 800 S【国内正規品】 IE800S
- 出版社/メーカー: ゼンハイザー
- 発売日: 2017/11/30
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(追記:実際に試聴しました。)
(追記終)