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KZ ZS5 レビュー イロモノと切り捨てることはできない、選択肢となりうる一本

  

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前々から気になっていたこのイヤホン、たまたま試聴できる機会があったので聴いてみたらそのまま買っていました…。正直扱うのが難しいのですが…いつも通り書いていこうと思います。

 

KZ ZS5 

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発表当初、Twitterでもかなり話題となっていた印象があるKZ ZS5 。中華イヤホンの代名詞的メーカーであるKZ社のイヤホンですが、わずか40$程度で買えるイヤホンとしては正直オカシイとしか言いようがない片側に2DD2BAの4ドライバーを搭載しているという点だけではなく、そのデザインがCampfire Audioのイヤホンと類似しているという点でもかなり注目を浴びると同時に賛否両論あった記憶もあります。*1

Campfire Audio バランスド・アーマチュア型イヤホン NOVA 【国内正規品】 CAM-4792

Campfire Audio バランスド・アーマチュア型イヤホン NOVA 【国内正規品】 CAM-4792

 

私自身、気になってはいたものの、正直イロモノという印象が拭えなかったので購入は見送って様子見。ただ、聴ける機会があればなぁ…とは思っていました

 

そんな中、秋葉原の某専門店で偶然キレイな中古を発見。聴いてみたところ、ちょうどスマホ音ゲー用に普段使いのイヤホンが欲しかった(言い訳)ということもありそのまま購入していました。

 

外観

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まずはイヤホン本体、本家Campfire Audioのイヤホンたちは拘ったマテリアルを使用していますがこのZS5は樹脂シェルです、価格を考えても当然でしょうね。

 

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高級感はあまり感じませんし本体の造りもあまり良くないかなというのが正直な印象です、その辺は安い中華には求めてませんが。0.75mmの2ピン端子を採用しています。

 

Auglamour R8と

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一時期ブームとなっていたAuglamour R8と並べてみました。ご覧の通りかなりZS5が大きいです。ただ重量感もそこまで感じないので装着感自体は普通かなといった印象、すごく良いというわけでもありません。少なくともステムの角度由来の装着性面での難があるR8よりは人を選ばない印象です。

 

 

付属品

f:id:nullgadget:20170826182237j:plainイヤーピースはシンプルに一般的なシリコンのモノがS/M/Lの3サイズ。

 

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純正ケーブルは低価格帯の中華イヤホンではおなじみのゴムっぽさが強い素材が使用されています。正直純正ケーブルの取り回しは良くありませんね。また、私が手に入れた個体はケーブルがリモコンマイク付きのモノ。手持ちの端末で動作確認してみたところiOS(iPhone 5s)、Android(Xperia Z5)ともに再生/停止・音量上/下が可能でした。Amazonではマイク付/無ともに同価格で販売されています。

 

 

純正ケーブルで聴いてみた

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(視聴環境:ONKYO DP-X1直挿し 主にアニソンを聴く個人の主観です)

まずは純正のケーブルで聴いてみました。

 

音楽を流してまず初めの第一印象としては、「意外とマトモな音だ」というもの。マトモな音という驚き方をするのもどうかとは思いますが、実売5000円以下で2BA2DD構成という常識では考えられない無茶な構成であるにも関わらず、ドンシャリ気味のいい意味で普通に聴いていて楽しい音に仕上がっているのには正直驚かされました。

 

低域・中域用にダイナミックドライバーを2発搭載していますが、「制動できておらず野暮ったいような邪魔な低音」ではなく、すこし盛り気味ながらも深いところまでしっかりと芯の通った音を鳴らしてくれます、正直これは予想外。ボーカルは気持ち遠めな印象で、耳元でボーカルを濃厚に聴かせるタイプのイヤホンではないかなと感じました。

 

高域は超高域用と高域用のBAを2発搭載、実際に聴いてみるとBAらしい金属的な鳴りを感じつつも、キツさを感じるような刺さりはありません。こちらもイヤな篭もり感はなく、価格なりの苦しさは感じますが、伸びるところはしっかりと伸びてハイハットの細かい音も丁寧に拾ってくれています。

 

マルチドライバー機特有の独特な立体感や音の濃さを感じられ、解像感や音の分離感も良い、この価格帯でマルチドライバー機として破綻せずに一定のバランスを保って成立しているのには本当に驚かされるばかりです、凄い。

 

リケーブルして聴いてみた

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 Amazonで売っているアップグレードケーブルもなぜか売っていたので購入、早速聴いてみました。

 

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端的に言うと「ボリュームを上げたくなる音」に変化する、という印象です。

 

明らかに全体的な解像感が向上し、特に中高域は篭もりが取れて晴れたような印象を受けます。一方、低域も一層芯がしっかりとして締まった音に変わってくれるように感じました。音に関しては、あまりリケーブルに良いイメージがなかった私自身も認めざるを得ないくらい変わったというのが率直な感想です。さらに純正ケーブルの取り回しの悪さや安っぽさもこのケーブルに変えることで改善しますね。

 

ZS5が元から持つバランスの良さを崩すことなく、さらにレベルアップさせてくれるケーブルではないでしょうか。Amazonでは1300円程度ですが、これはイイと思いますよ。

 

さらにZS6が…

 

ここに来て 金属筐体を採用したKZ ZS6が登場、もうZS6のグリーンは正直アウトな気がしますが…。

Campfire Audio ANDROMEDA CAM-4808

Campfire Audio ANDROMEDA CAM-4808

 

 

 

まとめ

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 2DD+2BAとはいえどうせ安いからダメなんでしょ、とバカにしていたのですが聴いてみて本当にビックリしました。先程も書きましたが、この価格でしっかりとしたマルチドライバーイヤホンとして成立しているのは本当に凄いです。

 

もちろん数万円クラスの高級機に音の面でのアドバンテージがあるのは確かです、当然でしょう。ただ、聴いていて飽きさせることのない良くまとまった音ですし、装着感もまずまず、すでに高級機を持つ方が普段使い用のサブ機に買うのもアリですし、この価格帯のイヤホンとしても選択肢の一つに入れてもいいのではないかとすら思ってしまいます。

 

U5000クラスでは個人的に推しているfinal E2000やEN120、SORAなどといった有力な機種がすでに存在し、ある程度のレベルに達した機種の中でも好みで選べる時代になってきていると感じています。プロダクトとしての完成度で考えるのであれば、E2000やEN120は凄いところに位置していると思いますし、誰が買っても満足できるイヤホンだと思っています、実際私もE2000が欲しい。

 

一方でいい意味でも悪い意味でも中華イヤホンらしい遊び感を感じさせつつも、音はしっかりとまとめて来ているKZ ZS5。中華らしいクオリティやデザインでのマイナス面を納得できる方には十分この価格帯での選択肢の一つになりうる一本だと思います。

final E2000 FI-E2DAL

final E2000 FI-E2DAL

 
TAILWIND

TAILWIND

 

 

 

*1:まぁ私自身はこのイヤホンに関しては中華ですしネタとして笑っていましたが、そんなわけにはいかない方々も一定数いますよね…

(2017年 8月新車) トミカ NO.7 メルセデス-AMG GT R




8月の新車2台目、ドイツの技術の結晶のような一台がトミカでも登場。


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トミカ NO.7 メルセデス- AMG GT R

 
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メルセデスベンツの中でもAMG専用モデルとなるAMG GT。そのラインナップ中でも公道最強モデルであるのが今回のGT Rです。ツインターボで武装した4.0L V8ツインターボエンジンは585馬力を発揮、日産のGT-Rとは異なりFRで大パワーを受け止めるため、リアタイヤにはなんと325幅の極太タイヤが奢られています。とはいえ単なるパワーアップモデルではなく、ルーフやフロントフェンダーなどはカーボン化されており通常のGTと比べて全体で90Kg軽量化されています。そのほかにも後輪操舵が与えられていたり、ボディもワイド化されていたりと、名実ともにラインナップ中最強のモデルですね。

 

Mercedes-AMG GT R

 

GT R専用のカラーである"AMGグリーンヘルマグノ"はマットカラーですが、今回のトミカでも絶妙な具合で再現されています。スーパーカーにぴったりの鮮やかなグリーンですね。ちなみにこのAMG GT R、通称「グリーンヘル」と呼ばれているドイツのニュルブルクリンク北コースでは7分10秒9の記録をマークしているとか。

 
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フロントマスク。特徴的な”AMGナメリカーナグリル”と呼ばれるフロントグリルは別パーツ構成のようです。ボンネット上のダクトの塗り分けは省略されていますね。


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 サイドから。ロングノーズ・ショートデッキの伝統的なFRクーペのスタイルが素敵です。リアウイングはちょっと大きめかなと感じますね。サイドダクトの塗り分けと"V8 BITURBO"エンブレムは省略されています。

 
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リアから。大型リアウイング・バンパーダクト・アグレッシブなリアディフューザーと、超攻撃的なデザインですね。細かいGT Rエンブレムもバッチリ再現されているのは流石、黄色いアクセントが素敵です。


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 実車ではカーボンルーフが採用されていますが、トミカではマットグレーで再現されています。

 


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 ドア開閉アクションを搭載、AMG GTのようなクーペボディのトミカにはよく似合うギミックです。

 

AMG GT R / SLS AMG

 
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今回のAMG GT Rの発売後もこれまで通りNO.91で継続販売されるSLS AMGトミカ。現状10月までトミカ新車情報は更新されていますが、今のところ販売終了はアナウンスされていません。

 


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実車ではSLS AMGの実質的な後継車にあたるのがAMG GT。並べてみるとデザインの全体的なイメージに似たものを感じます。実は今回のAMG GT R、SLS AMGトミカ共にスケールは1/65で同じ。意図されたものかはわかりませんが、こうして手軽に並べて眺めることができるのもトミカの大きな魅力です、二台実車を揃えるには5000万円は必要ですからね。 

トミカ №091 メルセデスベンツ SLS AMG (箱)

トミカ №091 メルセデスベンツ SLS AMG (箱)

 

 

 

まとめ

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 攻撃的でアグレッシブなイメージを持つ実車の雰囲気を崩さずにトミカ流にうまく纏めまれた一台だなというのが率直な感想です、本当にとてもカッコイイ。同時発売のインプレッサのような身近なクルマのトミカも良いですが、このような夢を与えてくれる車種の登場もやはり嬉しいですね。個人的にはSLS AMGトミカと並べてしばらく飾っておこうと思います。

 

トミカ No.7 メルセデス-AMG GT R (箱)

トミカ No.7 メルセデス-AMG GT R (箱)

 

 

(2017年 8月新車) トミカ NO.78 スバル インプレッサ

 

8月の新車がやって来ました。スバルの次世代の基幹となる一台、そして”あの”国産スーパーカーを彷彿とさせるネーミングを持つジャーマンスポーツ。

 

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まずはこの一台から見ていきましょう。

 

トミカ NO.78 スバル インプレッサ

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昨年のデビュー当初、各メディアからかなりの高評価を受け、さらには日本カーオブザイヤーを受賞したことでも記憶に新しい現行型インプレッサWRXのネーミングとは決別を図った先代モデルのイメージを受け継いだ上で、スバルの新世代プラットフォームであるSGP(Subaru Global Platform)をフラッグシップモデルのレガシィに先駆けて採用したり、国産車初の歩行者用エアバックを全車標準装備したりと、発売前からかなり注目を受けていた一台であり、その完成度の高さ故か街中でもかなり目にする機会が多いスバル車の一台でもあります。

 

nullgadget.hatenablog.com

 

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私自身、昨年11月にスバル本社ショールームを訪れた際にこのインプレッサに触れる機会があったことから、今回のトミカでの登場を心待ちにしていました。

 

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実車ではハッチバックモデルの「インプレッサスポーツ」とセダンモデルの「インプレッサG4」とボディの異なる2つのモデルが展開されるわけですが、今回のトミカでの登場では通常仕様がセダン初回限定仕様がハッチバックと異なる金型での展開が行われることとなりました。過去にもコペンや記憶に新しいところではアバルト124スパイダーで同様の展開が行われた事がありましたね。

 

個人的には街中で見かける頻度を考えると通常仕様と初回特別仕様のボディは逆でもよかったのでは、と思ったりしていますが…。

 

気を取り直してまずは通常仕様から見ていきましょう。

 

スバル インプレッサ G4 

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先代モデルからG4というサブネームを持つセダンボディのインプレッサ。日本ではどうしてもハッチバックの影に隠れがちなモデルですが、トミカではこちらが通常仕様です。G4のイメージカラーであるピュアレッドを纏っています。

 

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フロントマスク。グリルやバンパーの塗り分けはとてもリアルです。

 

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スバル車のトミカではもはやお決まりとも言えるボンネット開閉アクションも備えていますね。実車に搭載されるのはNAエンジンのみとあって、WRXレヴォーグとは異なりエンジン上のインタークーラーはもちろんありません。実車の話で恐縮ですが、レヴォーグの1.6 DIT積んだMTモデルなんて出てきたら楽しいだろうな…と勝手に妄想しています。4代目レガシィの2.0R的なクルマになりそう…

 

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サイドから。特徴的なボディのキャラクターラインもしっかりと再現されています。ただ、レヴォーグのトミカでも感じたことなのですが、ホイールはもうワンサイズ大きい物でも良かった気がします。

 

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リアから。六連星・SYMMETRICAL AWD・G4のエンブレムともバッチリ再現されています。テールランプの塗り分けは…わかりません。

 

f:id:nullgadget:20170816194222j:plain補足ですが、実車でもIMPREZAのエンブレムはありません。

 

 

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 よくよくトミカの現行ラインナップを眺めると、今回のインプレッサのような「普通のセダン」トミカはかなり貴重な存在。それを考えると今回のG4の通常仕様への抜擢も理解できる気がします。

 

初回特別仕様 スバル インプレッサ スポーツ

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 街中で見かける機会がG4よりも多いなと感じるのがこのハッチバックモデルであるスポーツ。こちらもスポーツのイメージカラーであるアイスシルバーメタリックを纏っています。

 

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フロントマスク。初回特別仕様の金型だからといって手抜きはなし、こちらもボンネット開閉アクションを備えています。

 

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サイドから。G4と同様にキャラクターラインも再現されています。

 

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リアから。こちらも見辛いですが各エンブレム類が再現されています。

 

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実車でもG4とは異なりエンブレムはサブネームであるSPORTではなくIMPREZAとなっています。

 

 

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シャシーもボディ形状の違いから別モノとなっていますが、刻印もそれぞれG4/SPORTと分けられています。

 

一方で廃盤になるスバル車も…

 
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NO.7のWRX STI 4door グループ4仕様、NO.78のレヴォーグが今月登場した新車と入れ替わる形で廃盤となりました。2017年に登場したNO.7のWRX STIはいわゆる「縮みトミカ」と世代の呼ばれるモデルでもあり、途中でラリーカー仕様に色替えを果たしながら現在まで頑張ってくれましたね。

トミカリミテッドとしてもデビューしていましたね。

 

トミカ No.7 スバル インプレッサWRX STI 4door グループR4仕様 箱
 
トミカ No.78 スバル レヴォーグ(箱)

トミカ No.78 スバル レヴォーグ(箱)

 

 どちらも在庫流通限りの品、お探しの方はお早めに。

 

 

まとめ 

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通常仕様、初回特別仕様でボディの形状が異なることでも注目を集めている今回のインプレッサ。派手さはないトミカですが、シンプルによくまとまっている一台だと思います。初回特別仕様はすぐに市場から消えてしまう事が予想されますのでお早めに。

 

トミカ No.78 スバル インプレッサ (箱)

トミカ No.78 スバル インプレッサ (箱)

 
トミカ No.78 スバル インプレッサ (初回特別仕様)

トミカ No.78 スバル インプレッサ (初回特別仕様)